ギターアルバム評 |
今まで聴いたギターアルバムの中で最も好きなアルバムの1つ。こんなにポップなギターアルバムはないと思う。力強くスピード感もあり、ギターアレンジもすごく良くて非常に聴きやすい。このアルバムの中では「Mustard Swing」という曲がむちゃくちゃいい。あんなにカッコイイギターソロの曲はない。ぜひフィンガーピッキングでアコースティックギターを弾いてる人には聴いて欲しい。他にも「Rocking Chair」「I Got Rhythm」などの曲も、いいアレンジやなーと思う。まあ、これを越えるギターアルバムはなかなか出ないやろう。初めてギターアルバムを聴くならこのアルバムなんかすごくいいと思う。
中川イサトのアルバムではこのアルバムが一番いい。このころのなにわレコードから出てる5枚のアルバムは何べん聴いてもいいアルバムやと思う。ほんまに中川イサトのライフワークやろう。こんなに心を込めてギターを弾いてるアルバムは他にはないんとちゃうかな。中でも「Goosefoot」がいい。感情込めて弾いてる感じで、こういうギターを弾きたいと思う。また「Shadowy Key」は僕が大学一年の時に先輩が弾いてるのを見てびっくりした思い出がある。その時はまだコードしか弾けなかったので、ギター1本でこんなにかっこよく弾けんのか、と衝撃的やった。他にも「蘭」は僕の愛奏曲のひとつで、何度も練習した思い出があり、非常に気に入ってる。いろいろ思い出のあるアルバム。
ガットギターの音ではこのEarl Klughの音が一番好き。Earl Klughには珍しく、ギターだけのアルバム。なんともいえん出だしのギターの緊張感がいい。最初の和音を聴くだけでも、Earl Klughが弾いてると分かるほどで、その場の雰囲気まで変わってしまう。またフォークのような泥臭さはなく、むちゃくちゃお洒落。Earl Klughにはもっともっとこういうジャズアルバムを出して欲しい。個人的にはフュージョンよりこういうジャズのアルバムを聞きたい。
なんも知らんとこのアルバムを聴いたら、とてもプログレのギターリストが弾いてるとは思わんやろう。クラシックかニューエイジミュージックのようなアルバム。それにしてもプログレの人はクラシックが好きや人が多いなぁと思う。しかも真剣に弾いてうまいからすごい。最近は「Horizons」がいいと思ってる。ほんまにうまい人はなに弾いてもうまいねんから、羨ましいかぎり。
いやー、もはや理解不能。ギターの練習をそのままCDで出してんのやろか。そう思うくらいフリーのギターソロアルバム。これをどうやったら音楽と理解できるんやろう。でたらめにしか聞こえへん。まあ、たまに聴くのはええかもしれへん。
最近新しくギターアルバムを出す人はほんまにギターがうまいなぁと思う。音数の多い華やかなギターが聴ける。オベーションのガットギターで弾いてるみたいやけど、こんな演奏聴いたら、オベーションのギターがほしくなる。高音から低音まで広い範囲でギターの音が弾んでいるのが心地いい。
ケルトのようなギターが聴ける。日本情緒とかではないギターが聴けてなかなかいいです。
最近のAcoustic Music RecordsレーベルではこのTim Sparksがいい。ガットギターで、ギターならではの音楽が聴ける。特にアレンジがすごくいい。ビデオで見たけど、細い指でもないし、手がでかいわけでもないのに、あんなにいい曲に聞こえるのはやはりアレンジがええからやろう。「Samiotisa」の曲がいい。ああいう曲を弾きたい。
Duck Backerはどんな曲を弾いてもDuck Backerの雰囲気になってしまう。なんともいえん独特の雰囲気がある。まずはそれが好きになるぐらいまで聴きこんでほしい。このアルバムはジャズのスタンダードも取り上げられてるので、Duck Backerの雰囲気や個性がよくわかると思う。「summertime」「take the a train」なんかを弾いてもDuck Backerの弾く「summertime」や「take the a train」になってる。個人的には「Immaculate Conception Rag」が好き。ジャズ風ラグタイムで弾いてみたいと思う。