プログレアルバム評 |
プログレアルバムと言えばやはりこのアルバムから。アルバムジャケットといい、曲の完成度の高さといい、このアルバムを越えるものは、もはや出ないんやないやろか。しかも1969年にこんなアルバムを創ってんねんからすごいとしかいいようがない。プログレのみでなく、音楽史に残るアルバムやと思う。このアルバムはほんまにどの曲も好きやけど、最近は「21世紀の精神異常者」「I Talk To The Wind」が気に入ってる。
プログレをなんで聴くのか?という質問には人それぞれの答えがあると思うが、「曲の壮大さ」「展開の読めないところ」「美しさ」などが多い答えやないかと思う。このアルバムはそれらがすべて詰まってる。特にアルバムタイトル曲の「Close To The Edge」は大作で、Yesの中でも最も好きな曲の1つ。まさに圧巻。こういう曲はどんな風にして創ってんのやろう、といつも思う。
初めてELPを聴いたのがこのアルバム。他のプログレと比べて聴きやすい感じがした。しかも文句無しにカッコイイ。一番好きなのは「Karn Evil 9」。この曲の中盤あたりでのピアノがすごい。いつ聴いても「おおっ!」と思ってしまう。ここで弾かれるピアノはジャズでもクラシックでもない、まさにプログレやという感じがする。他にも「Lucky Man」「Tarkus」など、大作ぞろいで非常に充実している。
イタリアのプログレバンド。最近こんなに心を動かされたアルバムはない。アコースティックのプログレアルバム。激しさと美しさを追求しているプログレらしさがいいし、ボーカルもイタリア語やからオペラみたいでかっこいい。それにピアノとギターの絡みがものすごくいい。2曲目の「安息の鎮魂曲」が一番良かった。最初、この曲を先輩の家で聞いたとき、「おおっ!これはすごい!」と思った。アコースティックというとなんかいかにも”自然”というものが全面にでてるアルバムが多い中、このアルバムはそんなものを全然感じさせず、ただただカッコイイ。もっと多くの人に聞いて欲しい。
もはや、ギターじゃない。現代音楽みたいで意味不明。でもこの意味不明さがいい。曲の展開が全然読めない。なんべん聴いても理解不能で、僕だけが取り残された感じがしていい。何考えてこんな曲ができるんやろ。さすがはクリムゾン一派、ひと癖もふた癖もあるアルバムを作ってる。このおっさんが個人的な趣味だけで作ってるという感じで、ほんまにオタク的なアルバム。でもこのエイドリアンブリューのアルバムは面白いわ。他にもアルバム「Belew Prints」もいい。これはアコースティックアルバムやけど、どんな感性で曲をつくってんのやろうと思ってしまう。このアルバムでは「Dinosaur」が良かった。